日本酒の造り方
米と水という日本では当たり前の組み合わせから日本酒ができる不思議 日本人の技術と努力の結晶と思いますね。
日本酒(清酒)は酒税法という法律で製法を定められています。
酒税法では「米、米麹と水とを原料として発酵させて、こしたもの」と定義されています。では、米と水からどうやって日本酒が造られるのでしょうか。
参考 夏子の酒
日本酒ができるまで | ||
工程について①精米 | ||
いくつもの工程を歴て日本酒ができます | ||
原料米酒造米は通常の飯米と違い、米粒が大きく、真中に心白と呼ばれる白色不透明の部分があります。 | ||
精米玄米の外側には、タンパク質、脂肪、無機質などが多く含まれています。これらが多いとお酒の味や香り、色に悪影響を与えてしまうそうです。 | ||
洗米洗米の目的は白米の表面に付着している糠と白米に混ざっている雑分を取り除くことです。洗えば洗うほど糠が取れ、きれいな酒質を得やすくなります。 | ||
蒸米蒸しの目的は生米を蒸すことによって生デンプン(β-デンプン)を麹の酵素の作用を受けやすい形のα-デンプンに変化させること、及び米を殺菌し、後の工程を安全にすることです。 | ||
酒母酒造りにおいて、発酵を行ってアルコールを生産するために活躍する菌が「酵母菌」です。 | ||
麹麹はまず、約30℃に冷却された蒸米に「もやし」と呼ばれる麹菌の胞子を均一に振りかけ、温度や湿度を最適に調整した麹室(こうじむろ)に入れます | ||
仕込み麹の持つ様々な酵素と、酒母で育てられた清酒酵母が活躍するのが、酒造りの中心になる醪(もろみ)の工程です。 | ||
しぼり仕込みが終わった後は、醪を10~15℃に保ち、表面の泡の状態を様々に変化させながら、20~40日間で醗酵を終了させます。 | ||
ろ過上槽直後の清酒をタンクに送り、10日ほど静置しておくと、次第に上澄みして濁り(オリ)が沈殿してきます。 | ||
火入れ火入れは清酒を加熱することにより、生酒の殺菌を行うと共に、残っているアミラーゼ、プロテアーゼ等の酵素の働きを停止させ、品質を安定させる目的で行われます。 | ||
貯蔵火入れした酒はタンクに貯蔵され、熟成を待ってビン詰出荷されます。 | ||
日本酒の原料(水・米・酵母)について | ||
水についてお酒の成分の約80%は見た目のとおり水です。 | ||
米について酒造りには「飯米」と呼ばれている一般的な食用米のほかに、酒造りだけに使う「酒米(さかまい)」と呼ばれている酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)が用いられています。
酒造好適米は一般には「酒米」と呼ばれ、米粒の中央に不透明な心白(しんぱく)という部分を持つ大粒の米で、ご飯として食べている一般米より一回り大きく、酒造りに適した性質を持っています。 | ||
酒造好適米の種類
などが有名です。 | ||
酵母について酵母は数ミクロン程度の大きさの微生物で、これが酒の発酵に大きく関わってきます。 | ||